介護業界でキャリアアップしていく流れ

介護業界で働くためには、介護職員初任者研修という130時間の研修を受講する必要がある。この研修では介護に関する基本的な知識と、実際の介護技術を学ぶことができる。なお、この研修は無資格でも受けられるため、介護業界に興味があるのなら受講してみると良いだろう。

もう一つ資格無しで受講できる研修がある。それは実務者研修だ。この研修では介護職員初任者研修で学んだことをもとに、より実務に則した知識と技術を修得する。実務者研修の講義時間は450時間以上だが、介護職員初任者研修修了者は一部の講義が免除されるため、講義時間は320時間となる。実務者研修は国家資格である介護福祉士の取得に必須であるから、キャリアアップを目指すのなら受講しておくことをおすすめする。

実務者研修を修了し、3年以上の実務経験を経ると、介護福祉士国家試験の受験資格を得られる。そして介護福祉士国家試験に合格すれば、晴れて介護福祉士となる。介護福祉士は身体介護や生活援助をする以外にも、介護職員を取りまとめるリーダーとして中心的役割を担うことも可能だ。また訪問介護事業において必要となるサービス提供責任者になることもでき、活躍の場が広がる。

介護福祉士の資格を取ると、ケアマネージャーも目指せるようになる。国家資格である介護福祉士としての実務経験が5年以上ある上で、介護支援専門員実務研修受講試験に合格することでケアマネージャーになることができるのだ。